Tourbillon「HEAVEN」

Tourbillon - HEAVEN河村隆一、INORAN、葉山拓亮の三人で始めた、ちょっと異色なプロジェクト「Tourbillon」。それぞれ違う個性を持っている三人が、どんな音楽を作り出すか。ロックファンだけでなく、普段ポップミュージックしか聴いてない人も興味を持ちそう。

「HEAVEN」の曲自体は特にエモーショナルでもなく、激しくもない。ロック曲の中では、淡泊なものとも言えるかも。アレンジは複雑ではなく、いつもの葉山さんらしくない。歌声もギターの音色も、V系のサウンドよりソフトな印象がする。

最初はピアノと低い歌声だけで、暗闇の中のよう。そしてベースとギターが入って、曲を少し盛り上げても、曲調が悲しい。サビでは、河村さんの泣き叫んでいるような歌声が光っている。その歌声が、ただ「力強い」というより、むしろ力が尽きるまで走って、意識を失いそうな恍惚状態みたい。つまり、現実から離れる状態だ。

歌詞から見ると、この恍惚は生と死の間にあるものだろう。「現実はゲームじゃない リセットも2度と出来ない/生き死には簡単な事じゃない/タイムリミットも知らない 巻かれた時計は戻らない」…など、誰もが考えたことがあるよね。この曲は力強いと言えなくても、少しずつ聴き手を無力感の渦の中へ巻き込む。3ヶ月連続リリースの1曲目として、「?」みたいなメッセージが意味深い。

ネガティブでも、聴き手の心をしっかり掴む一曲。これを聴き、彼らの他の曲にも期待し始めた。

Tourbillon「HEAVEN」
01. HEAVEN 02. Crisis of my life

2015.03.21追記:
中国語版から訳して、少し書きなおしたもの。特に台湾人のためのメンバー紹介は省略した。結局、Tourbillonがあまり売れなかった。それでも、この1曲さえあれば十分。絶望を感じる時にはこの曲を聴く。そんな時には、ポジティブな応援ソングを聴くより、自分の気持と向き合ったほうがいい。

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